ふと気づけばおっさんになっていた

 なんといえばいいのか。
 今月、三十三歳になる。いい大人というか、おっさんの歳だ。はるか昔(じつに二十年以上!)、十代だった頃に二十歳を超えた知り合いに向かって「オヤジじゃん」と言ったことがあったが、その”オヤジ”からみても、もっとずっとオヤジになった。

 運動をまったくしないので、体力がなくなった。目が悪くなった。認めたくはないが、体臭がきつくなった。小のキレが悪くなった(男性だけがわかってくれればいい)。親戚のこどもに「口が臭い」と言われた(それ以来お年玉はあげていない)。おじさんやおばさんがよく言う「ほら、アレアレ!」を自分でも使うようになった。油っこいものを食べたいと思わなくなった。肉もそれほど好きではなくなった。煙草の本数が増えた。どれだけ寝てもすっきり起きられない。ゲームをぶっ続けでできなくなった。足の毛が濃くなった。お腹まわりに肉がついてきた(気のせいであればいいと思う)。大変だとわかっていることはやらなくなった。

 許せることが多くなった。かんしゃくを起こすことが減った。今まで気にもとめなかったものにも魅力を感じるようになった。女性に魅力を感じる部分も増えたので、すてきだと感じる対象が増えた。些細な気遣いに気づいて感謝できるようになった。おいしいトマトソースを作れるようになった。猫にいたずらしなくなったので、寄ってくるようになった。海外文学を少しずつ読み始めた。

 相変わらず夏はクーラーを使わずに過ごす。ゲームは未だに好きだ。漫画もよく読む。服の趣味も変わったが、着られなくなるまで使い潰すのは変わらない。身長と体重はほとんど変わってない。体重は少し減った。コカコーラをよく飲むようになった。性欲が減った。睡眠時間は変わらない。食事はあまり摂らなくても平気になった。酒も、変わらず月に数回たしなむ程度だ。髪も薄くなったりはしていないはずだが、親父がハゲなので若干の不安が残る。

 なんといえばいいのか。
 三十を超えているという実感はまるでなく、幼稚な態度をとり、甘ったれた考え方をしていて、ともすれば年若の人に向かって説教めいたことをしていたりする。

 なんといえばいいのか。
 今月、三十三歳になる。
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